村上 嘉康
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設計、デザインについて〜構造を表すという事  -2010.10.15-
  私はいつの頃から建物の構造体があらわになっている状態が一番魅力的で美しいと思うように
 なりました。RC(鉄筋コンクリート)の建物はコンクリート打放しの建物に一番魅力を感じますし
 鉄骨の建物は今建設中の東京スカイツリー、東京タワーに代表されるデザインされたタワー
 あるいは工場、倉庫の鉄骨むき出しの内観には大変魅力を感じます。
  木造では、民家造り、社寺など構造体である柱、梁がむき出しになっている様を見ていると
 ブルッとくる時がある程、魅力を感じます。  
  自身の仕事の中でも、一番うれしくなる時が上棟終了間際の骨の組み上がり状態の時です。
 その後、作業が進み徐々にその骨が隠れていく様子を見ていると、少しずつ興奮が冷めていく
 自分がいる事に気が付いていきます。
  答えは自分の中では解かっています。構造体、つまりは自重を支え外からかかってくる力に
 対抗していながら、その物自身が意匠として主張している様に魅力を感じているからです。
  組み上がった骨の状態を見ながら、このまま住める建物が出来ないものかなどと勝手に
 一人で思ったりしています。そのような想いから、必然的に極力構造体を見せる意匠を
 心掛けるようになってきました。
  今後、自分の永遠の課題として極力骨がイメージ出来るデザイン、構造、性能を具体化できる
 ようにと思っている次第です。
下の写真は、-WORKS- で御紹介している作品の上棟時の写真です。
  
                 町田 COURT                                清水の家
  
                 広瀬 FLAG                              高根沢 森の中の家


  
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