村上 嘉康
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設計、デザインについて〜空間を繋げる切るという事:2  -2010.10.26-
  住宅に限らず建築の設計で、よく回遊性と言う言葉が使われます。つまり建物内を行き止まりなく
 グルグルと動けるように動線計画を考慮するという事です。
  特に住宅は限られたスペースの中で各居室を用途毎に区切ってしまうと行き止まりが多くなり
 無意識のうちにストレスになるようです。  
  当事務所では基本設計時に回遊性を考慮する事は重要視しています。完成後、クライアントの 
 子供さんが、まだ小さな場合一番本能的に動いてくれますので、見ていると予想通りグルグルと
 走り回っている光景を目にします。
  目線だけでなく動線も空間を繋ぐ切るの意識は大切な事と考えています。
  
  一般の住宅は100%近くが階段は一ヶ所の為、平面の回遊性は取れても上下の回遊性を
 取る事は少々無理があります。ただ、ロフトは梯子を付けますので、なるべく2ヶ所設けて
 上下の回遊性を確保しておきたいと考えます。
  室内のみの上下階の回遊性は先程お話したように難しいのですが、内外曖昧なスペースである
 中庭(コート)に外階段を設置すると、防犯性さえ気をつければ楽しい動線が出来ると思います。
      居間、玄関、畳部屋、中庭          玄関〜畳部屋を閉じた状態            全て閉じた状態
        全てオープンの状態
     
                    子供室オープンの状態         子供室を1,2に分けた状態
   子供室上ロフトを閉めた状態        子供室上ロフトの左を開けた状態     子供室上ロフトの右を開けた状態 
手前と奥に可動梯子2ヶ所有


  
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