村上 嘉康
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セルフ工事の意味〜2  -2010.12.02-
  過去、御自分で挑戦され途中で断念されたクライアントもおられましたし、最後までやり遂げられた
 クライアントもいらっしゃいました。やり遂げられたクライアントは皆さん、終盤の頃は塗料のクセまで
 理解されてお話の内容がプロのような深いお話をされてきます。
  そして何よりも御自分で手を掛けられた事に喜びを感じておられているようで、設計者としても
 うれしい思いを分けて頂いて何よりかと感じています。
  最近では【広瀬FLAG】と【高根沢 森の中の家】の2作品でクライアントが挑戦されて見事に
 やり遂げられました。
  広瀬FLAG では、一緒にお住まいになる父上が中心になり、奥様、奥様の姉上が常に作業を
 されて時には母上も参加されていました。極めつけは御主人のサッカーサークル仲間、奥様の
 ソフトボール仲間がそれぞれ連休を利用し休日返上で応援して頂き、作業を拝見していて
 その昔の村の家造り(例えば茅葺)は村人総出で行ったという話を思い出すような光景でした。
 この建物は、請負った工務店さんの作業場事情から全て建物が組み終り仕上げ前の段階で
 塗装を開始しましたから、作業難易度は高いものでしたが、ものの見事に完結されました。
 
   広瀬FLAG のクライアント御家族の塗装工事の一コマです。
  クライアントの熱意と楽しんでやって頂く姿勢が何よりも
  一番大切な事ですし、工務店さんの協力なくしてはこれまた
  できない事でもあります。

   一緒に作業をされている大工さんとクライアントの間に
  きっと良い連帯感が生まれたのだと思い拝見していました。
  高根沢 森の中の家 は、工務店さんが広大な作業場を持っておられ、そこで加工した物から
 クライアント御夫婦で作業場に出向き上棟前に大半を塗る事ができましたので、作業難易度は
 比較的やさしい部類に入るかと思います。しかしながら現場での作業も当然ありますので、
 長期間に渡り、御夫婦でやり遂げられた事に感服した思いがあります。
    
  高根沢 森の中の家 での工務店さん作業場でのクライアント奥様の塗装作業風景です。このように
 建物を組む前に板を含めて梁なども塗装しましたので、現場での脚立に乗ったり上を向いての作業は
 少なくなりましたが、上棟前から完成まで長期間作業をされ完結しました。


  
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